CMをバンバン打ち出していたビレッジハウスの賃貸住宅。
面倒な初期費用がほとんどかからずに安い家賃で快適に過ごせると話題になっていますが、実際何が良くて何が悪いのかCMだけではよくわかりません。
今回はビレッジハウスについて徹底的に調べ、ネットの口コミや気になる部分についてまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
ビレッジハウスはなぜ安い?理由は雇用促進住宅だから
ビレッジハウスは他の不動産と異なり、雇用促進住宅を一括借り上げすることで家賃の圧倒的な安さを生み出しています。
雇用促進住宅というのは、かつて勤労者のために建設された政府が管理していた物件。だからこそ普通の物件よりも家賃が安いという特徴があります。
家賃の平均は25,000円ほどで、しかも間取りは2DK~3DKのものが多く存在します。
雇用促進住宅は平成33年までにすべて譲渡や廃止を行うので、この使われていない物件をビレッジハウスが買い取ったという形になります。
家賃が安い理由はこのほかにも「物件が全体的にかなり古い」ことや「駅からの距離が遠い物件が多い」ことも要因になっています。
物件自体は内装がリフォーム、リノベーションされていることが多いのでそれほど気になりませんが、キッチンやお風呂場などの水回り部分はコストがかかるのであまり見た目が変わっていない物件も多いです。
古い物件はリフォームしても配管がむき出しという特徴があります。
ネットの口コミや評判をあつめてみた(出典:自社調査)
【良い意見】
ビレッジハウス、敷金と礼金ゼロで家賃2万〜てめちゃ安いけどなんか怖いな安すぎて
— みさき (@f3msksd) 2019年1月27日
ビレッジハウスの内覧してきた。雇用促進なので見た目はアレだけど、リフォーム仕立てなのでURの古い物件より綺麗。湯沸かしと温水便座追加だと+2000円。駅利用は絶望的な途方も無い田舎なのに駐車場代は4000円。冬は除雪入れるって言ってたけど。住み続ける人だと初期費用以外はそんなに安くない。
— ニューボケモン (@newbokemon) 2019年5月8日
【悪い意見】
ビレッジハウスの内覧してきた。雇用促進なので見た目はアレだけど、リフォーム仕立てなのでURの古い物件より綺麗。湯沸かしと温水便座追加だと+2000円。駅利用は絶望的な途方も無い田舎なのに駐車場代は4000円。冬は除雪入れるって言ってたけど。住み続ける人だと初期費用以外はそんなに安くない。
— ニューボケモン (@newbokemon) 2019年5月8日
実際に住んでみると……
・水圧がものすごく低くいため、シャワー中にお湯が水に変わることが多く、なんども点火しなおす感じでした。シャワーのお湯が、そよそよとした感じでしが出ないので、シャワーで体をあたためるとか無理でした。冬は無理と思いました。
管理会社に言っても、建物が古いのでなおせないとのことでした。参照元:知恵袋
口コミや評判はそれほど多くありませんでしたが、調べた評判をまとめるとこんな感じ。
- 初期費用はやっぱりめちゃくちゃ安い
- 見た目はリフォームされてて綺麗
- オプション追加すると料金が上がる
- 築年数が古いことで水圧だったり建物自体の問題がある
- 審査は緩い
- 民度はあまり良くない
- 退去費が高い場合もある
初期費用や家賃が安いのはありがたいですが、その分築年数が古いが故の弊害があるっぽいので、このあたりを許容できるかどうかですね。
あと安アパートなんかと一緒で家賃が安いので民度も低くなりがち。隣人がめっちゃうるさいとかトラブルを起こすような人って可能性を考えると女性は住みにくいかも。
ビレッジハウスのメリット
- 家賃がかなり安い
- よけいな初期費用がかからない
- 鍵交換代や更新料も無料
- 保証人が不要
1.家賃がかなり安い
ビレッジハウスは圧倒的な家賃の安さが特徴。2万円の家賃でもある程度の広さの物件に住むことができます。
家賃を安く、広い部屋に住みたいという人にはまさに理想的な物件ばかりでしょう。
2.よけいな初期費用がかからない
- 仲介手数料無料
- 敷金0円
- 礼金0円
これによってかなり初期費用を抑えることができます。UR賃貸住宅となんとなく似ているような気がします。
雇用推進住宅だけだと限界があるので今後は仲介手数料がかかる物件も出てくるような気がしますが、基本的には圧倒的に安く部屋を借りることができるので貯金がない人でも借りやすいです。
初期費用としてかかるのは「前家賃」と「火災保険料」のみ。
3.鍵交換代や更新料が無料
鍵交換代は通常16,000円ほどかかり、更新料も家賃1か月分かかりますが、それがすべて無料なのは長く住む人にとってはかなりお得です。
更新料を払いたくないがために更新の時期になると引っ越す人が多いですが、ビレッジハウスは更新の時期を気にする必要がありません。
4.保証人不要
保証人がいなくてもビレッジハウスで用意した保証会社があるので部屋を借りることができます。
保証人不要はメリットでもありますが、余計なお金がかかるというデメリットもあるのでなんとも微妙な部分ですが、ビレッジハウスの公式で初期費用に「保証会社利用料」が含まれていないので無料なのかもしれません。
無料だとすればメリットしかないですね。
ビレッジハウスのデメリット
- 物件数が少なすぎて選択肢がない
- 2DK以上の間取りが多く、一人暮らし向けではない
- 建物がちょっと古い
- 部屋をアップグレードするのにお金がかかる
- 違約金のせいですぐに引っ越しがしにくい
1.物件数が少なすぎて選択肢がない
思った以上に物件数が少なくてびっくりしました。私が住みたいと思う駅を選択しようとしたら、そもそもヒット物件数が0。
ビレッジハウスの検索ページには条件設定がありませんが、条件設定できるほど物件数がないことが原因でしょうね。
全国と謳っているものの総物件数は約1000件。スーモやホームズが約600万件なので比較するとその圧倒的少なさがお分かりいただけると思います。
2.2DK以上の間取りが多く、一人暮らし向けではない
ビレッジハウスの物件は基本的に2DK~3DKほどの物件でワンルームや1Kはありません。
何度も色んな地方で検索してみましたが、どの地域も最低2DK以上。
カップルやファミリー向けの間取りで一人暮らしにしてはちょっと大きすぎる。
ただ、広い間取りなのに一人暮らし用物件と同じぐらいの家賃(それ以下かも)なので、安くて広い部屋に住みたい人にとっては理想的です。
3.建物がちょっと古い
昔の政策で建設された物件を借り上げているため当然新築物件なんてのは存在しません。1960年代の物件も多く、内装がリフォーム、リノベーションされていても風呂場やキッチンは時代を感じさせるレベルの古さです。
4.部屋をアップグレードするのにお金がかかる
普通の物件はエアコンを設置してもらったり、畳を変えてもらったりするのは交渉次第で、交渉がうまくいけば無料で行えますが、ビレッジハウスの場合、きになるところはすべてオプション代がかかります。
エアコン設置は家賃1,000円上乗せとかフローリングは家賃3,000円上乗せとか。
ホームページにもこの辺の記載がないので問い合わせたり、実際に契約段階まで不透明な部分も気になるところです。
5.違約金のせいですぐに引っ越しができない
ビレッジハウスは違約金制度を設けています。「一定期間住まなかったら○○円支払ってね」みたいなもの。
初期費用を安くしているためすぐに引っ越されると赤字になる危険性があるからこその対応ですが、借りる側としてはすぐに引っ越せないのはネックです。
ビレッジハウス入居までの流れ
ビレッジハウスへ内見・契約して入居するまでの流れを、実際に住んでみた私が書いていきますよ。
みなさんが気になる審査についても書いていくので参考にしてください。
ビレッジハウスに問い合わせる
まずはビレッジハウスに、「空き部屋があるか?」「安い家賃の部屋はあるか?」「角部屋希望!」など、条件に合うお部屋があるかを問い合わせます。
ビレッジハウスへの問い合わせは、大手賃貸検索サイトからでもできますが、ビレッジハウスの公式サイトから問い合わせるのがオススメです。
ビレッジハウスの公式サイトに「メールで問い合わせる」があるので、そこから「名前」「電話番号」「メッセージ」を記入して希望の条件を問い合わせましょう。
ビレッジハウスにメールで問い合わせると「ビレッジハウス住まい相談センター」から返事が届きます。
空室の情報や家賃など、入居条件をしっかり確認して、「内見希望日時」を記載して返信します。
内見の予約や賃貸契約は早い者勝ちになるので、気になるお部屋を見つけたらすぐに予約してしまいましょう。
ビレッジハウスの家賃は、部屋によって大きく違います。
「エアコン付き+1,000円」や「洋室+2,000円」などのオプションがありますが、すでにリノベーションされていて、最初からエアコン付き・洋室になっている部屋が多い印象です。
たぶんですが、家賃を安くしようと思ってエアコン付きの部屋を「エアコン外してくれ」とか、「洋室から和室にしてくれ」は無理なんじゃないかな?と思います。
「今の状態から部屋を選んでください」といった感じなので、希望するタイプの部屋がない場合には「近くに希望が叶う物件はないか?」ビレッジハウスへメールで問い合わせ てみることをオススメします。
ビレッジハウスに問い合わせる時、重要なキャンペーン
ビレッジハウスでは、大きく2つのキャンペーンを開催しています。
- 初期費用キャッシュバックキャンペーン
- 3か月目フリーレントキャンペーン
「初期費用キャッシュバックキャンペーン」は、最大30,000円分の引っ越しサポートを受けられます。
家賃から1か月分(30,000円分)、初回の請求分から差し引いてくれるのでかなりお得になりますよ。
「3か月目フリーレントキャンペーン」は、3か月目の家賃が無料になるキャンペーンです。
つまり、初月の支払いは家賃の日割り分(初期費用)を振込、2か月目は最大30,000円を家賃から差し引き、3か月目は無料という太っ腹なキャンペーンです。
ただし、「初期費用キャッシュバックキャンペーン」と「フリーレントキャンペーン」は、適用外の物件もあるので注意してください。
私が問い合わせた物件はキャンペーン対象外だったため、近くにあるキャンペーン対象物件を聞き直してから内見申し込みましたよ。
ビレッジハウスの内見について
予約した内見日にビレッジハウス現地へ向かいます。
ビレッジハウスの管理人が居るので、一緒に希望の部屋を見ていきましょう。
管理人さんは常駐ではなく、エリアごとに持ち回りしているようです。
入居可能な空き部屋は全て見ることをオススメします。
内見で複数の部屋を見させてもらいましたが、家賃は同じでも「新しくなっている物」と「古いまま使用している物」の差が激しいので、なるべく多くの空き部屋を内見して、気に入る部屋を探すことをオススメしますよ。
同じ家賃でも、キッチンやトイレが新品の部屋もあったから探してみてね。
気に入った部屋が見つかり、入居を希望するなら申込書を書きましょう。
ビレッジハウスの審査申し込みに必要なものは以下の通りです。
- 印鑑
- 身分証
- 収入証明
収入証明は後日メールで送ることもできるので、印鑑と身分証は内見時に持って行きましょう。
審査について
入居の審査はビレッジハウスの管理人が行う訳ではなく、審査専門の人たちが行います。
審査で落ちるんじゃないかと心配な人は、審査部門の人とのメールでのやり取りが本番です。
実際、私も収入が多いわけではないので心配でしたが、1,000円2,000円の微々たるネット収入も全てかき集め、「これだけの収入しかありませんが安定してます」「これから収入をこのように増やしていきます」とメールでやりとりし、無事審査が通りました。
場合によっては保証人を付けたり、敷金を支払ったりなども交渉の1つに盛り込めるんじゃないかな?って思いましたよ。
審査は1~3日程度で完了しますが、長い場合は1週間程度の時間がかかることもあるようです。
契約書など記入・日割り分振込について
審査に合格すると「審査の承認メール」が届きます。その後、契約書類一式が郵送されてきます。
契約書類一式に記入したら、記入内容に間違いがないかを確認するため、写真を撮ってメールで一旦送ります。
このメールの返信がかなり遅かったですが、辛抱強く待つ他ありません。
「期日までに記入して郵送してください」とは書いてありますが、なかなか進まないものです。
混みあう時期だったのか分かりませんが、メールの返事がかなり遅かったです。余裕で期日をオーバーしました。
メールの返信に数日待ち・・・場合によっては1週間ほど待つこともありました。
契約書の郵送は期日に間に合いませんでしたが、「メールで内容を確認しているので大丈夫です」と回答を貰って安心しましたよ。
契約書などの記入に間違いがないことを確認してもらい「契約書一式を郵送してください」とメールが来たら、同封されているレターパックに入れてポストに投函しましょう。
その間、入居日から月末までの日割り分の家賃を振り込む必要があります。
日割り家賃の金額は、契約書類一式と一緒に送られてくるので確認しておきましょう。
入居について
入居日になったらビレッジハウスに向かい、管理人から鍵を受け取ります。
軽く説明を受けて入、めでたくビレッジハウスへの入居完了となります。
あとは引っ越しの荷物を搬入するだけです。
引っ越し車両をどこに止めたらいいかを、鍵を受け取る時に聞いておいた方が良いですね。
ちなみに、隣人への引っ越しの挨拶ですが私はしていません。
私が入居した時には隣1部屋しか入居していなかったのもそうですが、外国の方のようだったので何となく止めておきました。
後日、周りの空き部屋にも人が入り始めましたが、その人たちからの挨拶はありません。無理に挨拶回りする必要はないんじゃないかな?って思います。
ビレッジハウスに住んでみたまとめ
今回、ビレッジハウスに引っ越し、住んでみましたが、評判や口コミにあるようなトラブルはなく、無難に暮らしています。
マナーの悪さは目立ちますが治安が悪いわけではありません。騒音やマナーを気にせず、割り切った人なら快適な生活空間と言えます。
ビレッジハウス最大の魅力は家賃と初期費用の安さです。
審査も甘いので、賃貸契約で落ちた人、あまりお金や収入がない人はビレッジハウスを検討することをオススメしますよ。